6月5日 「今日の校長日記の話題は決まりですね!」

 朝、学校に着き、教室を回りながら児童や生徒たちに声をかけていく。高等部1年の教室を出るときに生徒に言われたのが表題の言葉である。心のうちを読まれていると思いつつ、校長日記の熱心な読者であると知り悪い気はしない。

 この日、高1の教室に入っていくと、女子生徒が
 「校長先生、今日、Kさんが出る映画の試写会に行くんです。」
 「よかったね」と私。
 「30,000人応募の中の300人に選ばれたんです。すごいでしょ。」
 「そりゃ、すごいことだ」と相槌をうつ。
 その試写会にはKさんも来るという。そこまで聞いても、本当のところ、そんなにすごいことだとは思わなかった。 しかし、今にも踊りだしそうに振る舞っている女生徒や羨ましいやら驚きやらで盛り上がっている周りの生徒の様子から、生徒たちにとってビッグニュースであることを理解した。

 人気アイドルグループのKさんは、私でも知っているほど有名だ。彼女はKさんの情報を丹念に調べ、美術館でKさんがナレーションを行っているところを見付けて出かけることもある。
 思いは通じるのだ。