6月27日 バトンが大事な紅白リレー

今日は、施設併設キャンパスの運動会に当たるスポーツデーの本番だ。開会式を進行する生徒の様子にも緊張感がうかがえる。
スポーツデーでは、選りすぐりの2種目を行う。玉入れとリレーだ。中学部と高等部の、さまざまな発達段階の生徒が一緒に競技をするのだから、そこには様々な工夫が必要である。先週は、玉入れの様子を紹介した。今回は紅白リレーを紹介しよう。
最初の二人は、バトンを車いすのブレーキレバーに差した。上向きのバーが、バトンの筒を入れるのにちょうどいいようだ。紅組で中2のAさんは、両手で勢いよく車いすをこいだ。白組で中2のBくんは、片方ずつこぐ。右を2回、左を2回、右を2回という感じだ。B君は左半身にまひがあるため、右半身だけでこぐのだ。Aさんと差はつくが、着実に前進するBくんのこぎは力強い。
紅組の2番手Cさんは、自分ではこぐことはできない。Cさんが紅いバトンをしっかり握ると、先生が前からバトンに取り付けた紐を引いた。車いすはスルスルと進む。紅いバトンの筒に通された紅いリボン、こんな使い方をするためだったのだ。遅れてバトンタッチをしたDさんも同じ方式だ。だが、Dさんの違いは両手で握っているところ。しっかり握っているのでスピードが出る。CさんとDさん、動いているときは風を感じているのか顔が上がって気持ちよさそう。何組かが、このバトンを握って先生が引っ張る方式でリレーする。リレーにおいてバトンは大事だが、ここまでバトンが大事な役割を果たすリレーはないだろう。
高等部のGさんは、バトンを握った。すると先生が、そこから数cm離れたところを握って進んだ。硬いバトンを一緒に持って進んでいる。誰も押してはいないが、抵抗の少ない室内の床では、ほんの小さな力で車いすは進むのだ。
こうして5、6組がバトンをつなぎ、まず白組のアンカーにバトンが渡った。白組のアンカーは勝利を確信したように車いすを確実に進めた。白組が半周ほどもリードしたところで、紅組がアンカーにバトンがわたった。紅組アンカーは血相を変えて飛び出した。速い速い!ものすごいスピード。でも、差がつきすぎているのでは。だが、ゴールのテープを一瞬速く切ったのは、紅組のアンカーであった。


閉会式。一人一人の活躍ぶりが思い出しながら、全員にメダルを掛けた。笑顔を浮かべる生徒、そっけなく受け取りながらも嬉しそうにしている生徒。それぞれに満足感を味わっていることだろう。