9月11日 小学部移動教室同行記2 ~絶景、そして大雨~c

バスはいろは坂を上る。
上り始めたころは、大きく回るたびに歓声をあげていた子供たちも、
半分を過ぎた頃には騒がなくなった。

平坦な道に出ると、華厳の滝について調べた子供から、落差が97mあることなどが発表された。
しばらくして駐車場に着いた。
移動して観瀑台から見た滝は、水量豊富で凄まじい音を立てていた。
その迫力に、子供たちは見入っているようで、静かだ。

華厳の滝での見学のときは、少し曇っていたものの暑すぎず、日光は過ごしやすいと思えた。

5分程移動して、中禅寺湖畔のレストランで昼食をとった。
昼食をとっているうちに中禅寺湖はガスに覆われたきた。
昼食を終え、バスに乗り込む。
子供たちは、全員乗り込み完了、と思いきや。
J君がトイレでまだ館内にいるとのこと。

何人かの教員がレストランの玄関前で待った。
そのとき、雨がポツリポツリと落ちてきた。
そうこうするうちに雨足が強くなってきた。
J君が玄関についた頃には、バケツを引っくり返したような雨になった。
あっという間のことだった。
しようがないので、レストランから傘を借りて行くしかないと思った。
だが、相当濡れることを覚悟しなくてはならない。

するとレストランの方が「少し待ってください。」と言って、
売店がある地下に駆け下りていった。
地下の売店から中禅寺湖に出られるようになっている。
J君は、一人取り残された上、激しい雨に見舞われ、不安そうな表情をしている。

しばらくすると、地下の階段から大きな緑色のパラソルがゆらゆら揺れて玄関に上がってくる。
幅3mはありそうだ。
玄関にいた一同、驚きの声で、パラソルを迎えた。
そして、激しい雨に濡れることなくバスに乗り込むことができた。

バスの席についたJ君の表情は明るい。
自分のピンチが思いもかけない方法で解決された。
その様子を繰り返し隣の私に話しかけてくる。
余程、嬉しかったのだろう。