11月2日 桐が丘祭②

例年2日間に渡って行われる桐が丘祭であるが、校舎建築中ということもあり1日での開催となった。午後からは、中学部や高等部の展示を見て回った。

来校者が結構多いなと思いながら歩いていると、私を呼ぶ声がした。振り向くと同じ筑波附属の高校の女子生徒が二人いた。筑波附属には11の学校があり、その11校で毎年夏に共同生活を行う。それに参加した生徒たちは、文化祭などを通して日常的な交流を続けている。二人は、黒姫高原で桐が丘の生徒と交流していた。ほかにも附属駒場の生徒も来てくれたようだ。交流の当事者であった本校の生徒も嬉しそうにしていたが、教員たちも共同生活の良さを実感したようだ。

さて、中学部は、そうした来校者たちに楽しんでもらえるものを企画した。どういう人がくるか、何をしたら喜んでもらえるか。そして、準備をし本番を運営して片付ける。課題を見つけ、考え、実行する総合的な学びである。

1年生は、パーカションを自作する企画をした。ペットボトル容器などにいろいろな物を入れて楽器にするというものだ。私が行ったときには、来場者入れ替えのタイミングであったが、本校の小学部の生徒、来校していた兄弟などで賑わっていた。大盛況だった。

2年生は、ボールすくいとボーリング。部屋を除くと、既に片付けを終え、生徒たちは遅めの昼食中だった。盛況に付き、用意した材料がなくなり終了したということである。生徒の顔には満足感が見て取れた。

3年生の趣向は少し違っていた。奇妙な朗読会というタイトルのその企画は、「耳なし芳一」の話を朗読して聞かせるという至極真面目な企画であった。開始前、あと何分後に始まるとか、入りきれない人は隣の教室で放映を見られるとか、長編に付き2回の休憩が入るとか、そんな案内を大きな声でする生徒の姿は自信に溢れていた。期待できる雰囲気があった。始まると生徒のナレーション、配役ごとのセリフにどんどん引き込まれていく。相当な練習をしたことだろう。そして、長い。ナレーターは、3人が入れ替わった。5分の休憩を挟んで45分、朗読は終わった。最後に、生徒の一人が、「今夜、あなたの眠りの中に芳一が現れるかもしれませよ」と締めくくった。ちょっとした胸騒ぎを覚えた。聞いている人の心に届く言葉だった。

バラエティに富んだ中学部の企画と発表は、多くの来場者を楽しませていた。