運動会(5月)

これまで運動会は、毎年秋に実施していましたが、今年は改築工事のため年度途中からグラウンドが使えなくなることから、実施時期を5月20日に早めました。
当日は、5月だと思えないほどの真夏のような暑い日でしたが、校庭に児童生徒や保護者の賑やかな声が響き、楽しい一日となりました。

種目の中には、若手の先生方が考案した競技に加えて、桐が丘ならでの種目も多数含まれていました。定番の徒競走では、足の速い人が勝つだけではなく、実に巧妙に考えられた電動車椅子の徒競走が面白く興味を引きました。電動車椅子で速さを競うと、その車椅子の性能や設定で勝敗が決まってしまうところですが、電動車椅子の生徒たちのレースは、スタートラインについたところで、「60秒!」とか「72秒!」とかの目標タイムが設定され、そのタイムに最も近くゴールできた生徒が勝利するルールになっていました。走るという点で同じ競技ですが、様々な走り方に考慮し、どのようにすれば競走が成り立つか考えられた優れた徒競走であると感心しました。

また大玉送りも印象深い競技種目の一つでした。14、5人ずつに分かれた高等部生徒の紅白2チームが、列を作りながら、地面に落とさないように大玉を送って行き、最後は大玉を転がしてゴールの棒を倒すという競技です。車いすの生徒、独歩の生徒、両手で大玉を掴める生徒、利き手で送る生徒など、いろいろなチームメイトがいることを考慮しながら大玉を送り、すぐさま列の前方へと移動していくという競技で、生徒たちは皆、息を切らしてゴールを目指していました。通常は、受け取って送るだけの競技が、人数を少なくするだけで、これほど他者を意識し、チームワークを必要とする競技になっていることに驚きました。既存の競技をそのまま行うのではなく、ルールや設定をアレンジして、生徒たちに何を求めて競わせているのかがよくわかる見事な工夫でした。

この日は、児童生徒だけでなく、教員や保護者も本気で楽しんでいました。大人の競技である綱引きは、1勝1敗の互角となり、3回戦で決着を付ける展開になりましたが、その白熱ぶりは、見ている方が心配するぐらいでした。この時、大人たちは次の日のことをきっと考えていなかったに違いありません。

我々職員の紅白リレーも、皆、本気だった分、楽しんでもらえたのではないかと思います。紅組アンカーの私は、怪我がないようにゆっくりスタートしたのですが、後ろから追ってくる副校長の西垣先生の勢いを感じ、途中から頑張ったものの、見事にゴール手前で抜かれ、白組の勝ちとなりました。レースとしては、非常に盛り上がったのではないでしょうか。

運動会の全体としては、紅白両チームのがんばりがすごく、前半戦で優位に立っていた紅組を、後半白組が追い上げる展開となりましたが、最後は紅組が逃げ切り、優勝を飾りました。この日は、新しい小茂根二丁目の町会長さんや、近隣の向原中学校の校長先生が見学に来てくださり、大変感動してお帰りになられました。児童生徒の活躍を、多くの方に見ていただくことができて本当によかったと思います。私自身、学ぶことの多い、そして楽しい運動会でした。