新年度を迎えて

新年度が始まって、ほぼひと月が経ちました。新入生の児童生徒も桐が丘になじみ、しっかりと学習に取り組んでいます。

さて、本校は国立大学附属学校のなかで唯一の肢体不自由に特化した特別支援学校であることから、先進的研究や実践的教育に取り組む使命があり、リーダーとしての役割があります。実際に新しい学習指導要領の改訂内容には、すでに桐が丘で実践されている教育内容が反映されていることからも、その役割や成果が認められているのではないかと思われます。

今年度も昨年度に引き続き、文部科学省から「特別支援教育に関する実践研究充実事業」についての研究事業を委託されることになっております。内容としては、教科学習について学習到達度や発達の段階を踏まえ、かつ個々に応じた指導を進め、その効果を検証したいと考えています。この研究結果は、児童生徒が自立し社会参加するための資質を高めていくための日々の教育実践に還元していっておりますし、今後も続けるつもりです。また、今年度から、子どもたちを保護者や教職員が介助する際の腰部負担軽減を目的とし、筑波大学で開発されたロボットスーツHAL腰タイプ作業支援用(腰HAL)の生理学的、行動学的効果の検討や、効果的な使用法についての研究を3年間で実施することになりました。保護者や教職員の健康を守ることで、最終的には子どもたちの役に立てるよう研究を進めます。

研究と実践的な教育とは表裏一体です。教育は経験に頼りがちな所もありますが、データを収集し根拠に基づいた方法を検討することで、さらにお子さんの成長に役立つ教育を展開することが可能になります。

本校の教育がますます充実・発展するために、保護者や地域の皆さま、教育機関、医療機関の皆さま、大学関係者や本校に関わる全ての皆さまの、ご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

平成30年4月 校長 宇野 彰