4月26日 桐が丘で学んだこと ~卒業生Mさん来校~
今春、桐が丘を卒業し、大学生活を迎えたMさんが挨拶に来て、新米校長のところにも寄ってくれた。今日、2泊3日の新歓キャンプを終えての帰りだと言う。車いすを利用する彼女が、新しい仲間とともに、2泊3日を充実して過ごせたことの喜びを、母校の先生たちに聞いてほしかったとのことである。
Mさんはお母さんと一緒に来校した。
お母さんは、介助の必要な娘のためにキャンプの付き添いを覚悟していたそうである。ところが、大学側からその必要はないと断られ、不安を抱きつつ娘さんを送りだしたそうである。Mさんの方は、自分だけで参加するつもりだったし、そうすることに自信をもっていたのだそうだ。彼女は、桐が丘の12年間で、自主通学をはじめそれだけの経験をしたという自負があった、と語ってくれた。
彼女は、桐が丘で学んだ「主体的に動く」、「自分からコミュニケーションを求める」、「情報は整理する」などが、「いかに大切なことなのか、大学生活をはじめてよく分かる、今回のキャンプを苦に感じなかったのも桐が丘のおかげだ」と続けた。桐が丘に赴任して、1か月と経っていない私が聞いても胸に染みる言葉だった。高等部の先生たちは、どんな思いでこうした話を聞いたことだろう。教師冥利に尽きる、とはこうしたときを言うのだろう。
Mさんは、大学で韓国語を専攻するという。小学部3年生の頃に韓国ドラマを見て興味をもち、それから独学で学び始めた。桐が丘は韓国に姉妹校があるが、そことの交流では通訳をするほどのレベルになった。彼女は、韓国語を学ぶ大学への進学という夢をもった。夢を実現するために、面接、論文などの試験に挑み、競争率10倍の難関を突破したのだそうである。Mさんは夢を叶えた。彼女は、桐が丘の先生たちが自分の夢を育ててくれたと、しみじみと話してくれた。
新歓キャンプを終えた彼女は、もう次の夢を抱いていた。来年、1年間韓国に留学する、という。その準備のために、今年、訪韓するのだそうだ。日本と韓国の架け橋になる、という大きな夢を語る彼女の目は、きらきらと輝いていた。
筑波大学附属桐が丘特別支援学校