5月15日 アヒルを探せ、その後 ~施設校舎の総合的学習の時間~

 

水曜日の朝、施設校舎の玄関で生徒を迎える。先週、アヒルを探せ(4月24日の校長日記参照)の学習をした中3の生徒が来た。

「A君、アヒルは全部見つかった?」と聞いた。
「はい、12ひき」(アヒルは「ひき」ではないが、まあよしとしよう。)

続けてA君。
「ぜ、ぜんぶ見つけました」と、興奮気味に伝えてくれた。

そういえば、最後の1羽がなかなか見つからなかったのだ。

1時間目、各教室を回っていると、「アヒルを探せ」の振り返りの授業をやっていた。この授業のねらいは、生徒たちが周囲の「バリア」を意識し、考えて行動できるようになることだ。そこで、振り返りではアヒルがどこにいたかを思い出し、自分でとれたか、誰かに頼んだかということを思い出していた。

 生徒の記憶が曖昧になったところで、K先生が見つけたところに行こうと提案する。生徒たちは意欲満々に教室をでていく。廊下にある手洗い場。アヒルがどこにいたか、B君が積極的に発言。K先生がアヒルを動かし、A君が届いたかどうか試す。そんなやり取り様子を見ていて、C子が違った見方を提供する。こんな形で授業が進んでいく。

 階段にきた。K先生が階段ではどこにあったか問う。すると、生徒たちは、階段の踊り場にいたアヒルを見つけたところで、階段を降りてきた私にも出くわしたことなど、リアルに思い出し、次から次へと話しだした。体験すること、それを思い出すこと、この過程が記憶の引き出しから紡ぎ出されている。経験を内面化し、それを言葉にして再現する。考える力を伸ばすとても大切な過程である。教室と経験の現場との往還が欠かせない。