5月22日 10年後の再会
私は、いま、教職員との面談を進めている。ちょうど、半分くらいを終えたところだ。30分刻みで10人以上と話すこともあるが、不思議に疲れない。対話が楽しいのだ。人の人生のいったんを知り、自分のそれを語る。魅力ある人が多い。
今日は、嬉しい話があった。
M先生は、10年前に私と出会い、その時の私の言葉を励みに今日まで頑張っきた、と話してくれた。
10年前の沖縄、そこは、桐が丘のように肢体不自由教育を行う全国の特別支援学校が集まる研究会。略称を全肢研と言う。全国を6ブロックに分け、持ち回りで行う。その年は沖縄大会だった。当時、文部科学省で担当の調査官をしていた私もその大会に参加し、基調講演や講評を行う役割があった。この大会より数年前から全肢研では、ポスター発表を行っていた。数年でポスター発表が増え、意欲的な発表がたくさん出るようになっていた。
私は大会最後の講評で、M先生のポスター発表を取り上げた。冒頭の私の話とはこのときのものだ。有り体に言えば、私はそのときのことを記憶していない。ただ、大会の日の暑さや会場の熱気、そして自分で講評をし終えた後の安堵感のような残像がある。個別の内容に踏み込んだ講評は自分にとっても冒険だったのだろう。そのときのちょっとした冒険心が、一人の若者に影響を与えた。これほど、嬉しいことはない。
筑波大学附属桐が丘特別支援学校