5月7日 桐が丘オンライン学校スタート

朝、8時40分、小学部1年生から高等部3年生まで、学級ごとに朝の絵が始まった。はずである。断定できないのは、私は実際には見ていないからだ。学級担任からの報告によると、今日は、通学生が通う本校の児童生徒全員が「出席」したとのことである。

朝の会の後は、小学部は午前中、3時間。中学部は午前から午後にかけて3時間。高等部は午前から午後にかけて5時間。オンラインで「授業」を行った。この「授業」は徐々に拡充し、可能であれば時間割通りに学習を進めていきたいと思っている。

はりきって取り組んでいる子供、小学部でもほぼ一人で機器の設定を行う子供もいたそうである。小さなトラブルもいくつかあったそうだ。1時間目の終わりにテレビ会議から退出した子供が、2時間目にはなかなか入室できなかった、通信量の関係でつながらなくなった、パスワードを間違えた等々。試行錯誤もIT時代を生きる子供たちにとっては、大切な学びであろう。

いくつかのトラブルはあったものの、4月に入ってから、家庭と学校とで接続テストや環境を整えてきたこともあり、順調に滑り出したようである。保護者の皆さんの御協力に感謝する。

一方、施設併設学級でもオンライン学校をスタートした。
施設は、医療機関でもあり、感染予防にはことのほか気を使っている。今日は、在宅の教員20名ほどと施設を一回線でつないだ。学級ごと、しかも1名~2名ずつが10分ほど画面に現れる。私も途中から参加した。

子供も教員も今年度初めて顔を合わせるということで、自己紹介をしたり近況を伝え合ったりした。画面の向こうにいる子供たちは、やや緊張しているようだ。無理もない。いつもなら直に接する教員たちが、画面の向こうにずらり並んでいるのだから。施設では、担当者を固定し、子供同士も接触させないように気を使っての実施となったので、担当の方に忙しい思いをさせたようだ。

子供たち一人一人にとってみれば、わずかな時間だろうが、刺激のある時間になったのではないだろうか。先生たちにとってはどうか。ある先生は、「子供の顔を見るとスイッチが入るね」と言っていた。

舞台はオンライン上ではあるが、子供と教師が、毎日一定時間、共に学習に向かう生活がスタートした。桐が丘オンライン学校ではどんなドラマが展開するか、楽しみである。

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