5月19日 桐が丘オンライン学校~施設併設学級のオンライン授業~

施設併設学級のオンライン学校の特徴は、なんと言っても回線が1つに限られていることである。授業は各学級単位、2時間程かけて順繰りに行う。それでも各学級にかけられる時間は10分ほど。教員は在宅から全員が参加、順番に授業を行っていく。学級から別の学級へのつなぎの時間、施設のU課長さんがタブレットを片手に飛び回ってくれている。U課長さんの「つなぎ」なくしては成り立たないのだ。
大方の授業は、朝の挨拶をした後、名前を呼び、そして何か一つトピックがある。絵本の読み聞かせだったり、歌を聞かせたり、国語、理科などの各教科を取り扱ったり。
中学部1組のあるクラスの呼名。それぞれ個性的な応じ方が面白い。ある子供は、声は出ないが大きく口を開けて応える。別な子供は、名前を呼ばれると、それまで伏せていた顔を少し起こす。するとU課長さんが「ちょっと顔を上げました」と、レポートしてくれる。それを聞くと教員は、安心して次に進める。最後の子供は名前を呼ばれると、目が動いた。U課長のカメラは、その様子をしっかり捉えた。一通り名前を呼び終え、担任のS先生は「みんな良い返事だったよ」と評価した。そして、Y先生が歌を聞かせてくれることを告げた。
今年、転勤で当校に来たY先生は、まだ子供たちに一度も会っていない。会いたい気持ちを込めて歌うという。 Y先生は、「君と僕のららら」という曲を、キーボードを弾きながら歌った。  
リズミカルで明るいメロディを聴きながら、子供たちの体が揺れている。心地よさそうだ。学校が再開したとき、子供たちはY先生の声を覚えているだろうか。
中学部3組は2人のクラス。生徒2人が椅子に座っている。担任のK先生は、自宅ではないようだ。どうやら戸外である。理科の教員であるK先生は、戸外の自然の変化を取り上げるようだ。K先生「4月にピンク色の花をつけたサクラの木は、今どうなっているでしょう?」と尋ねた。 K先生は、4つの絵をだした(写真)。ピンクのはな、みどりのは、ちゃいろのは、すっかりかれた、という選択肢生徒たちは少し考えていたが、「みどりのは」と答えた。K先生は、実際のサクラの木を映して、正解であることを告げた。

教員が外に出ることによって、オンライン学校も大いに広がりをもてるようだ。

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