6月4日 再開後のオンライン授業その2 ~校内配信~

小学部4年生が図工の授業をしている。だが、指導をしているのは、体育担当のM先生だ。6人の子どもたちは、机の上で、絵の具のついたビー玉を転がしたり、絵の具を流したりしながら、いろいろな模様を作り出している。

すると、教室前に置かれた大型のモニタから「N君の絵が見えないな、ちょっと見せて」と聞こえてきた。N君は、絵の入ったバットごと持ち上げたが、画面のH先生からは見えないようだ。M先生が、N君からバットごと受け取り画面の下にあるパソコンの前にもっていった。H先生から「おっ、素敵な模様ができたね。とてもいいよ」とコメントがあった。それを聞いて、 N君は嬉しそうだ。

学校再開後、二つのオンライン授業を行っている。一つは、いろいろな事情で登校できない子供の家庭とのオンライン授業であり、もう一つは、ここで紹介した学部所属外の教員のオンライン授業である。

コロナを当校には入れたくない。だが、目に見えないウィルスの感染を押さえ込むことは難しい。仮に、感染者が出ても蔓延させない対策の一つが、小学部、中学部、高等部ごとに閉じた運営をすることだ。

部のエリアを越えて、児童生徒が行き来しない、特別教室を使わない。そして、教員も部を越えて指導しない。中学部の教員は、小学部に行かない。図工のH先生は、中学部所属なので、中学部内の教室から小学部4年生を指導している。受信側の教室には、小学部のM先生がいてH先生に情報を伝えたり、H先生が直接にはできない指導を代行する。計画と評価はH先生が行い、実際の指導はM先生が行う。そんなオンライン授業が行われている。

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