10月1日 二つ目の運動会~中学部~

中学部の学年ごとのダンスは、3つの学年とも個性的だった。
2年生は体型移動が多かった。フロアを広く使って明るさや希望を表現した。元気があった。

1年生は、鳴子をもって勢いのあるダンスを披露してくれた。楽しそうだった。

3年生は、3学年で1番少ない人数だったが、一人一人の動きにメリハリがあった。感情のこもった丁寧な演技だった。

去年は、中学部と高等部合同のダンスだった。今年は、密を避けるため学年ごとのダンスに挑んだ。大人数の迫力ある演技から6グループの個性的な演技となった。生徒たちのアイディアや工夫が生かされていた。コロナ禍に負けず、生徒たちが切り拓いた光景があった。

生徒たちは、ダンスを通して、身体で表現することの楽しさ、喜び、難しさを学んだことだろう。だが、今回はもう一つ大切なことを学んだ。それは、著作権についてである。

授業については、著作権法の規定により、著作者の許諾を得ずに楽曲を使用することができる。しかし、それはあくまでも授業に限られており、授業の映像をオンラインで保護者に届ける場合は異なる。作者やレコード会社等の許諾を得なければならないのである。

桐が丘は、許諾を得ることが面倒だからオンラインでの配信を止めるという方針は取らなかった。多少費用はかかっても許諾を得て配信をする、という方針で臨んだ。 今回は、担当の教員が関係機関との交渉に当たった が、3曲中1曲しか許諾を得られなかった。そこで、1曲は音楽付き、2曲は音楽なしでダンスの配信をした。

私は、開会式でこの話を生徒にも伝え、見ている人が音楽を感じられるように演技してほしいと注文を付けた。生徒たちは、画面で見ている人は音楽なしの身体表現だけをみていることを意識してくれたことと思う。同時に、これからを生きる自分たちが著作権と付き合っていく現実も感じてくれたことだろう。これも大切な学びなのだ。

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