11月11日 素材の感触を楽しむ ~教科「美術」の探求~

 施設併設学級では、発達段階が初期の子供たちの教科の授業について研究・開発を行っている。
 職員室をのぞくと美術担当のS先生の机の上に箱がいくつかあった。中が見られるように透明なプラスチックの蓋付きの箱、そこに美術の時間に、戸外を散策して収集したものが収められたいた。
 一つの箱には栗のイガが入っていた。栗の外側を覆う、あのトゲトゲである。中1のA君は、散歩の途上で見つけたそれを、車いすのテーブルの上で、1時間も飽きることなく撫で回したのだという。よっぽど気にいったのだろうと思い、このような形での保存ということになったとのこと。A君が、素材とじっくりかかわり、多少なりともかかわりの形が残る形で固定された。彼の作品といってよいだろう。

 Bさんの箱には、落葉した桜の葉やまつぼっくり、赤い木のみなどが入っていた。Bさんは色彩の違いを楽しんだようだ。これもBさん素材とのかわかりが残されたものといってよいだろう。

 とかく美術や図工の時間では作品作りが目的化されがちだ。上手なものがよしとされたり、大人の手が入ったりすることもある。子供たちが素材と存分にかかわり、その過程や結果が残る美術や図工の時間であってほしいと願う。

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