本校のウェブサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 さて当校は、我が国の国立大学に附属する学校の中で唯一、肢体不自由のある児童生徒を教育対象とする特別支援学校です。筑波大学の附属学校として、筑波大学の教育・研究に貢献することはもちろんですが、全国の肢体不自由教育を先導する教育・研究に取り組み、その成果を広く全国に発信することが求められています。また、全国の特別支援学校(肢体不自由)に在籍する児童生徒の多くが他の障害を併せ有していることから、重複障害教育への取組、特に特別支援学校(知的障害)の各教科等を含めて編成される教育課程で学ぶ児童生徒を対象とする指導実践についても、積極的に対外発信しているところであります。
 そのほかにも、肢体不自由教育の専門性を有する学校として、現職の教職員等を対象とする研修事業を実施し、専門性の向上やスキルアップにも貢献しています。加えて、海外の特別支援学校の生徒や留学生との交流、イングリッシュルームの開設などにも長年取り組み、国際教育を進める特別支援学校でもあります。
 このように、先導的教育、教師教育、国際教育おいてリーダーシップを発揮する学校を目指す姿勢は、筑波大学附属学校群の各校に共通する方針であり、当校も特別支援学校(肢体不自由)の立場から、教育・研究の充実及び各種事業の展開を図っているところです。


 現在、我が国は2006年に国連総会で採択された国際条約「障害者の権利に関する条約」に添うようインクルーシブ教育を実現するシステムの構築を目指しています。その中で、特別支援学校が果たす役割は今まで以上に重要になり、大学附属校でもある当校は、その先駆けとなるような取組と対外的な発信や支援に、一層注力していく必要があります。「今、目の前にいる子どもに何ができるか」を問い続ける教育の本質を大切にしながら、様々な学びの場における「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現に尽力してまいります。特に、今後はオンライン技術を活用した場を問わない教育・支援に取り組むことで、インクルーシブ教育システムの一翼を担っていきたいと考えています。

 教職員が一丸となり、肢体不自由のある児童生徒の気付きを引き出し、可能性を広げる教育を目指してまいります。

 本ウェブサイトでは、当校の教育活動のすべてをご紹介できませんが、少しでも学校のことを知っていただくために、随時内容を更新していく予定です。機会がありましたら、是非本ウェブサイトにお立ち寄りいただければ幸いです。
 また、当校では月1回のペースで学校見学日を設けています。実際に足をお運びいただき、当校の教育活動の実際をご覧いただくこともできます。教育相談の担当者(特別支援教育コーディネーター)もおりますので、お気軽にご相談ください。

                令和7年4月

                筑波大学附属桐が丘特別支援学校

                      校長  西垣 昌欣 (にしがき まさよし)