宿泊行事の引率を通して
4月8日に行われた1学期始業式、そして入学式で挨拶をしてから、あっという間に100日余りが過ぎました。1学期を振り返ると、私にとっては久々に同行した小学部の修学旅行と高等部の宿泊学習が、児童生徒と一緒に時を過ごす場となり、ふれあいのよい機会となりました。
小学部の修学旅行では、日光東照宮の見学や益子焼の絵付け体験など、2日間にわたる行程を、5・6年の児童と共に過ごしました。中でも、宿として利用した「なかが和苑」は、代々の児童が利用してきた定宿のような場所で、昔の記憶が様々よみがえるような感覚にとらわれました。昔は「小高キャンプ」という行事で利用していたので、野外調理やキャンプファイアー、肝試しなども行っていました。様々なエピソードがありましたので、当時の児童や一緒に引率した先生方のことをずいぶん思い出しました。バスでの移動中にはクイズ大会で盛り上がるなど、みんなで楽しく過ごす様子を目にすることができ、5・6年の児童と、また新たな思い出ができました。
高等部1年の宿泊学習は、昨年度まで1・2年で行っていた行事なので、単学年となり少しこぢんまりとした感じにはなりましたが、高等部生徒の自主性・主体性を求め、代々木公園に隣接する国立オリンピック記念青少年総合センターを拠点に3日間活動するという行事の中身は、変わることなく引き継がれていました。生徒の一人に、今回の行事の楽しみは何か尋ねたところ、お風呂だと答えてくれました。日頃は体の緊張もあり、浴槽につかることが難しいので、広々とした大きなお風呂を心待ちにしているとのことでした。湯上りの満足そうな表情がとても心に残りました。とても暑い3日間でしたが、こまめに水分補給を行い、天候に合わせて行き先を変更するなど柔軟に対応できていたので、さすが高等部の生徒だなと感心しました。
さて、これから長い夏休みとなります。児童生徒には、日頃できない何かに挑戦したり、こつこつと何かを続けてみたりしてほしいと声を掛けました。この夏は、パリ・オリンピック、そしてその後にはパラリンピックも控えています。今回も名シーンが続々生まれると思いますので、選手の活躍からも目が離せない、暑くて忙しい夏になりそうです。