根を養えば樹は自ら育つ

 本日(令和8年3月23日)修了式を無事終えることができ、これで令和7年度の教育活動としては区切りをつけ、明日からは新年度に向けた準備期間として春休みに入ります。昨年4月8日の始業式(1学期)・入学式からスタートしたこの1年は、定例となっている学校行事・学部行事等のほか、新設されたプールで小・中学部の水泳指導も始まるなど新たな取組も加わり、児童生徒の経験を広げることができたのではないかと思います。
 先々週の金曜日(3月13日)には卒業証書授与式を執り行い、本校小・中・高等部の26名、施設併設学級小・中学部の10名が卒業いたしました。卒業生一人一人に卒業証書を手渡しましたが、みな引き締まった表情を見せるなど堂々と受け取る姿を目にし、校長としてたいへん誇らしく感じました。4月以降も中学部又は高等部に進学し、桐が丘での学びを続ける者もいますが、これを機に桐が丘を離れる者もいますので、学び舎を離れる者にとっては新生活への期待とともに不安も少なからず感じているのではないかと思います。そんな卒業生を力強く励ましたいと考え、式辞のなかで次のようなことを伝えました。

・・・・・卒業を迎えた皆さんに、私から改めて伝えたい言葉があります。それは「自分と未来は変えられる」という言葉です。これはカナダの精神科のお医者さんだったエリック・バーンが残した言葉で、彼は「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」と語っています。つまり、自分がどう考え、どう行動するかによって、自分はどうとでも変えていける。それと同様に、未来は運命とかではなく自分次第で、どうにでも変えられる、切り拓いてゆけるということです。みなさんのただ一度の人生は、自分がどう生きていくか、どう決めて行動していくかにかかっています。自分は自分として生きていく物語の主人公なのです。その責任は、誰でもない自分自身にあり、自分を育てるのは自分だということです。そしてこのことは、本校が学校教育目標に掲げる「生涯にわたって自己の生き方を探求する」ことにも通じます。自分と未来は変えられる。どうかこの言葉を、忘れないでいてほしいと思います・・・・・

 以前にも触れましたが、学校で学ぶ時間は限られています。その限られた中で、「生涯にわたり学び続けることができる基盤を子供たちにしっかり育てたい」と願い日々の教育活動に取り組んでいますが、学校を巣立つ子供たちの場合、これからは遠くから応援するしかなくなります。東井義雄さんという方がおっしゃった「根を養えば樹は自ら育つ」という言葉を思い出しながら、卒業していく子供たちの益々の活躍と健康を願い、旅立つ姿を見送りました。