校長日記「バイク」その後

O先生のバイクをじっくり観察,そのお礼の手紙を書いたH君。その後は,近くの駐車場に停まっているバイクを見て「あー あそこ ばいく」と言うなど,すっかりバイクに心を奪われたようでした。そんなH君に,バイクの持ち主O先生から返事がきました。

返事が来たことを伝え,大きな封筒を渡すと,何とも嬉しそうにはにかみながら封を引っ張りました。上手に開けたかったのか,途中少し曲がると「あー しっぱい」と言いながらも,最後まで慎重に手を動かしていました。

中には,先日見たバイクに人がまたがった写真が。「O せんせい!」「がっこう おいてた ばいく おいてた」と指さしながらたくさんおしゃべりしていました。

写真の横の「Hくんがのったバイクは らりい というなまえです」との説明書きを読むと,「らりい」の文字を指さしながら「らりい らりい・・・ うん,らりい・・・」と何度も繰り返し,名前を心に刻んでいるようでした。

一通り手紙を味わうと,封筒の裏側のO先生の名前を見てニヤニヤしながら「O せんせい」と言いながら,大事そうに封筒に手紙をしまい,「ばいく のせて もらった」。

その後は,「ねえねえ ほかの やつは?」と,準備していたカードとパズルを指さし,やる気満々。いつも以上に集中して学習できました。

2つの課題が終わった後,何やら便箋のようなものを発見。「おてがみ かく!」と主張したのですが,どうしても帰らなければならず,「今度にしようね」との言葉に丸め込まれてしまいました。

なんとなく気まずい雰囲気で帰ることになってしまうかと気を揉んでいたところ,玄関を出るとなんとバイクが停まっているではありませんか。すぐにH君は「ばいく!」とはしゃぎ,「いろ ちがう くろ」と言いながら,またじっくり見ていました。今度はどなたのバイクでしょう。 O先生,事後報告になってしまったバイク観察に対し,丁寧な対応,ありがとうございました。こうやって,子供たちの学びがつながっていくこと,広がっていくことをとても嬉しく思っています。1日も早くコロナがおさまり,O先生と直接お話したり,バイクに乗せてもらったりできるようになることを願わずにいられません。

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