6月21日 ダンゴムシとの共生
先週のできごとの続きを確かめたく、1年生の教室を行ってみた。
先週、小学部の廊下を歩いていると、1年生のAさんが車いすをゆっくりこぎながら何かを探しているようだ。「どうしたの?」と聞くと「ダンゴムシ」と答え、通りすぎていった。
不思議に思い教室に入っていくと、モニターにダンゴムシが大きく映しだされ、それをR君が熱心に見ている。担任の話によると、その日、子どもたちが教室でダンゴムシを発見。みんなで観察したり調べてみたりした後なのだそうだ。なるほど、先ほどのAさんは、廊下にも捜索の範囲を広げていたわけだ。
それにしても、新校舎を使い始めて間もないのに、校舎内にダンゴムシが侵入とは、どうしたものだろうか。
先週、さらなる探求のため、ダンゴムシを飼う予定だと聞いた。本当だろうかと、今日確かめるため、教室を訪問したというわけだ。
教室にいたBさんに「ダンゴムシ、飼ったの?」と聞くと、「うん」と答えた。「どこにいるの?」と聞くと、飼育ケースを指差す。
のぞいてみるが、見えるのは土だけだ。そこに、Aさんが来た。「ダンゴムシいないね。」と問いかけると、「いるよ」と言って、飼育ケースを私から受け取る。斜めにしたり、ゆすったりする。すると「ほら、いたよ」と甲高い声をあげた。
確かに、ダンゴムシがそこにいた。