桐高生日記vol.23

M君①(高3)の日記から・・・

 最近、きっと自分は恵まれているんだ、と思うようになってきました。生まれつき障がいを持っていますが、だからこそ、幸せなんだと思います。なぜなら、障がいがあるとできないことがたくさんあって悔しい・・けれど、この悔しい思いをたくさん味わっているからこそ、今当たり前にできていることに対して感謝することができるからです。そして「誰もが暮らしやすい、なんでもできる世の中をつくる」というこの夢を見ることもありませんでした。
 人は満足したら、その先には進めないと思っています。だから悔しい思いをすることで、大人になった時、大きな夢に向って前を向いていけるんだと、そう信じています。
 脳性麻痺という特徴を持って生まれてこれて良かったです。産んでくれた親に、感謝しています。これからも、夢に向かって、楽しく、生きていきます。
(2020.7.3)

(先生から)
 少し前の日記になってしまいましたが、M君①の強い思いがあふれています。「人は満足したら、その先には進めない」かあ。少し耳が痛いですが、先生も肝に銘じたいと思います。高3は総合型選抜の大学入試シーズンに入りましたが、単に入試というだけでなく、これを機に自分を見つめ直すいい機会にもなれば、とM君①の文章を読んで、ふと思いました。

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