オンラインで植物の観察をしてみよう

本校小学部4年生では、理科の授業にヘチマの成長を観察しています。

まず、臨時休業中に各家庭で種を植え、育ててきたヘチマの苗をみんなで協力して、プランターに植え替えました。植え替えは無事成功したものの、現在校舎の建て替え中により、小学部には大きくなるヘチマを育てられる場所がありません。そのため、高等部の校舎側で育てることになりました。

しかし、一つ問題が。現在コロナウイルスの感染防止のため、小学部の児童が高等部の校舎へ行くことはできません。それを知ってとても残念がる4年生。どうにか観察できないかと、教師がヘチマを写真に撮って見せましたが、大きさや細かい部分が分かりづらい、自分の見たいと思う所が見えづらいといった様子でした。そこで、ヘチマの様子をオンラインで観察することに挑戦することにしました。

 理科の授業の始まりに、「今日はヘチマの観察をします。」と伝えると、子供たちは、「どうやって?」、「高等部に行けないのに?」と心配そうな表情を見せていました。しかし、教師が機器の準備をし始めると、「zoomでやるの!?」と、オンライン授業のときに使用したアプリを使って観察することに気付き、目を輝かせていました。

 ポケットWi-Fiを使用して、タブレット端末にzoomを接続し、それをA先生が持ってヘチマが育てられている場所へ向かいました。移動の道中もカメラ越しに体感でき、自分たちが高等部へ向かっているようなわくわく感も得られているようでした。

 A先生がヘチマの下へ到着すると、「もっと上に。」、「もっと近づいて。」、「左の苗はどうなった?」と自分の見たい所を口々に伝えながら観察していました。写真で見るよりも細部まで、また自分が見たいと思う場所が見え、「葉脈があるね。」、「花のようなものがあるよ。」、「ネットに茎が巻き付いてる。」など新たな気付きが得られたようでした。

 一通り観察が終わった後も、「どんな色の花が咲くんだろう。」、「実がなるんじゃない?」などと、これからのヘチマの成長を予想する様子もありました。

 子供たちは、早く実物のヘチマを観察することをとても楽しみにしながらも、離れた場所の物を観察する方法にも気付いたようでした。

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