6月4日 再開後のオンライン授業その1 ~家庭と結んで~

授業の様子を見て回る。今日は、小学部2,4,6年生と中学部2・3年生、高等部の2年生が登校の日である。再開後2度目だ。
中学部3年生の教室では、国語の授業を行っていた。3人の生徒が、O先生の指導の下、プリントに取り組んでいる。漢字のが学習である。読みを漢字にしたり、漢字の読みがなを書いたりである。教室の前に、大型のモニターが置かれており、画面にはH君が大写しになっている。同じプリントに取り組んでいるようだ。
H君が「O先生、1番終わりました。次、2番に進んでいいですか」と聞いてきた。O先生は、「先に3番をやってください」と指示をする。「分かりました」とH君が答える。

今日、H君はお父さんの都合で車で送ってもらえなくなったのだそうだ。そのため、教室とH君宅をオンラインで結んで授業に参加しているのである。5月行ってきた「桐が丘オンライン学校」は5月末をもって終了したが、いろいろな事情で登校できない児童生徒は、このような形で授業に参加している。

高等部の生徒の中には、公共の交通機関を利用して混み合う中を登校する生徒が少なくない。自主通学の生徒の多くは登校しているが、健康状態から感染の心配な生徒や手術が近いる生徒は家庭に留まっている。こうした生徒たちもオンラインで授業に参加している。

このオンライン授業を見ていると、5月までの全員在宅で行っていたものと明らかな違いを感じる。教室側に「動き」があるからだ。その「動き」に家庭で授業を受けている生徒も参加している感があるのだ。5月までのオンラインは、全員が在宅なので、皆が画面上に並んでいる。動きはあるが、奥行きがないからだろうか、平面的な印象がある。どちらがいいということではないが、長所や短所は研究していく必要があるだろう。

先日、高等部2年生の授業を在宅で受け今日登校したYさんは「休んでいても教室の授業を受けられたので、今日は安心して登校できました」と言っていた。場所を問わず「学ぶ」世界が広がっているようだ。

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